卒業生インタビュー
~甲府看護専門学校を支える7600人の卒業生~
本校の卒業生は7600人を超え、その大半が山梨県の医療・福祉をささえる一員とし活躍しております。このコーナーでは本校の卒業生を通して、看護のこと甲府看護専門学校のことを知っていただければと思います。

第2回 近藤 健 さん
甲府看護専門学校 看護第1学科 第1期生
山梨大学医学部附属病院
看護部 集中治療部 副看護師長
集中ケア認定看護師
Q 社会人を経験してからの入学でしたが、看護の道を選んだ理由を教えてださい。
A 前職は建設業界で働いていました。形の残るものを作り上げる達成感があり、やりがいがある仕事でしたが、10年働いて将来を考える中で医療に興味を持ちました。ずっと自由奔放に生きてきたので、何か人のために生きてみたいと思ったのがきっかけです。
Q 看護第1学科の1期生でしたが、3年間はいかがでしたか。
A 一言で言えば、最高に楽しかったです。学生生活も充実していましたが、何より勉強が楽しかったですね。以前は勉強が苦手でしたが、自分が本当にやりたいことを見つけたことで、勉強が楽しくなりました。自分が関心を持っていることの疑問が解決されていくのは、とても楽しいですね。授業中に寝ることはなかったですよ。せっかくの知識を得るチャンスを逃すのはもったいないですからね。当時は、若尾先生を廊下で呼び止めて、分からないことをすべて質問しながら学んでいました。
Q 集中治療室を選択したきっかけを教えてください。
A もともとクリティカルケア領域に関心がありましたが、専門性の高い分野でもあるため、まずは内科病棟でしっかりと看護の基礎を身につけることが必要だと考えていました。そのため、山梨大学医学部附属病院に就職し、3年間内科病棟で経験を積んだ後、集中治療室へ異動しました。そこでの実践を通じて、クリティカルケアの魅力を実感し、より専門的に学びたいと思い、集中ケア認定看護師の資格を取得しました。
Q 集中ケア認定看護師の資格を取得しようと思ったきっかけを教えてください。
A 看護師として10年働き、管理職や大学院進学を考えた時期もありましたが、それでもやっぱり臨床現場にいたいと思ったんです。その後、さらに実践的な知識とスキルを深めるために、集中ケア認定看護師の道に進みました。自分が専門的な看護を実践するだけでなく、他の看護師を支援し、看護の質の向上に向けて取り組んでいます。
今は、特定看護師(クリティカルケア認定看護師)を目指しています。特定看護師は、医師の指示のもとで診療を補助する役割が増え、患者さんの状態を的確に見極めることで、迅速な対応ができます。例えば、人工呼吸器の設定変更や薬剤の投与量の調整ができるようになります。24時間ベッドサイドで患者さんに寄り添う看護師だからこそ、小さな変化にいち早く気づき、迅速な対応ができるんです。患者さんの苦痛軽減や早期からのリハビリテーションが実現でき、最終的に患者さんの快適さ(コンフォート)を高めることができると考えています。
Q 最後に、看護師を目指している学生に一言お願いします。
A 僕は最初、勉強も看護も得意ではなかったのですが、興味を持ち、自分のやるべきことが明確になると、勉強も看護の仕事も楽しくなりました。看護は確かに大変なこともありますが、それ以上にやりがいを感じる仕事です。皆さんにも看護を好きになってほしいと思っています。
【後記】本校でも講義してくださっている近藤さん。「パッションをもって講義をしたい」との言葉通り、いつも熱い講義をしてくださってます。
とてもクレバーな方でインタビュー中も常に周りの方に感謝の言葉を述べていた近藤さんでした。
Comments